飛鳥お福さん

妻の直子は

 

耳に持病があるのは

 

折に触れて書いた。

 

 

 

左は、ほぼ聞こえない

 

右も弱くなりつつある。

 

 

 

その話を知った日本舞踊家の方が

 

私の身内にも

 

耳が聞こえにくい人がおります、と

 

 

 

いろいろメッセージを

 

やり取りするうちに

 

 

 

その方が、

 

ぜひ直子さんに

 

舞を捧げたい、と

 

 

 

言ってくださった。

 

 

わたしは、とても嬉しかった。

 

妻が喜ぶことは何でも嬉しい。

 

 

 

ただ悩んだ。

 

 

普段プロとして

 

舞台で舞っている方を

 

 

 

とても綺麗とは言えない店で

 

踊らせていいのだろうか・・

 

 

失礼ではないのだろうか

 

 

何度も自問自答した。

 

 

当日、妻に聞いたら

 

「ぜひ見たい!」

 

と言ったので

 

 

 

恐れながらも

 

舞っていただいた。

 

 

 

家に帰り妻は

 

「わたし明日も頑張れそうだわ」

 

と言って眠りについた。

 

 

 

人の優しさに触れて

 

わたしは布団の中で涙しました。

 

 

 

 

飛鳥お福さん

 

ありがとうございました。