そうなのか・・・【最終話】

大正、昭和、平成と

 

生き抜いた祖母も

 

96歳の生涯を終えた。

 

 

大往生だった。

 

 

祖母が亡くなる日から

 

半年前の事。

 

 

 

こんな会話をしたそうだ。

 

 

 

「ミチヨ、あんたが間違えたり

 

物がどこにあるか

 

分からなかったりしたら

 

 

お母さんが教えてあげるよ。

 

 

トントンと

 

物を叩くから!(笑)」

 

 

 

それを言われた叔母さん・・

 

 

 

「やめてよ!

 

怖いじゃない(笑)」

 

 

 

「なに言ってんの!

 

お母さんなんだから

 

怖くないだろ!」

 

 

と言った会話をしたらしい。

 

 

 

49日も過ぎ

 

お墓に納骨を済ませて

 

叔母さんの気持ちも

 

ひと段落したある日の事

 

 

 

 

 

 

ガタンと音がした。

 

 

 

テレビも付いてない部屋。

 

何だろう?

 

と思ったらしい。

 

 

それから何かあるたびに

 

 

ガタン、ドタン・・

 

と音がする。

 

 

 

その時に叔母さんは

 

祖母との会話を

 

思い出したそうだ。

 

 

 

まさか・・

 

お母さんじゃいわよね・・

 

 

そういえば、音を鳴らすって。

 

 

 

そんな事が続いたが

 

ある時から物音が

 

ピタリと止まったそうだ。

 

 

 

そんな話を国技館で

 

相撲観戦の合間に

 

わたしと直子と

 

母親と叔母さんの四人でした。

 

 

 

ちなみに私は怖がりなので

 

母親に

 

 

「俺の時は物音で

 

知らせなくていいから・・・」

 

 

と言った。

 

 

 

それを聞いていた

 

母親は苦笑してた。