確執

俺には三歳年の離れた弟がいる。

 

 

ある事がきっかけで

 

俺のほうから

 

一方的に縁を切っていた。

 

 

身内には

 

「兄弟二人なんだから

仲良くしなさい」

 

 

と言われたが

 

なにしろ、この性格。

 

 

一度でも不義理を

 

感じると顔も見たくない。

 

 

 

七年の時がたった。

 

 

 

直子のブログでも

 

読んだ人がいると思うが

 

祖母が95歳でなくなった。

 

 

 

その日は大相撲観戦で

 

休みをとっていた。

 

 

 

俺は急いで祖母の家に向かった。

 

 

普段なら仕事で

 

行けなかっただろう。

 

 

 

祖母の家に夜着くと・・・

 

 

 

弟がいた。

 

 

 

七年ぶりに話をした。

 

 

まさか祖母の亡骸の前で

 

争いは良くないと思った。

 

 

話をすると

 

俺の怒りの原因だったものは

 

既に終わっていた。

 

 

 

祖母も俺と弟の仲を

 

心配してたんで

 

 

最後に

 

「お前たち・・」

 

「兄弟は2人きりなんだから。」

 

と言いたかったんだろう。

 

 

そんな祖母の告別式は

 

三日後だった。

 

 

 

その日も大相撲観戦を入れていた。

 

 

やはり普段なら

 

仕事で出れなかっただろう。

 

 

 

不思議な事に両日とも

 

俺は行く事ができた。

 

 

 

もちろん弟との確執も

 

俺には無くなっていた。

 

 

なんだか祖母が色々と

 

手を回していたんじゃないかと

 

本気で思った。