謎だった・・

「わたしの事、覚えてますか?」

 

と、お会計が終わり女性が

 

厨房の前に来て言った。

 


俺はこう言った。

 

「いつも来ているリンさんですよね?」

 

 

すると・・・


 

昔から来ている女性だった。

 


ただ・・性格にムラがある気がして

 

五年間ぐらい

 

俺は挨拶程度だった。


 

ある時は一緒に来た人とよく喋る。


ある時は、ほとんど喋らない。

 


挨拶して笑顔の時もあれば

 

笑顔じゃない時もある。


 

なんだろうなぁ・・


気分屋なんだな。


と思っていたのだった。



そのリンさんが最近ちょくちょく


火鍋を食べにきてくれる。


 

一週間前なら予約が


取れると覚えたのか


電話で予約をくれる。


 

これだけ食べにきてくれると

 

悪い気はしない。


 

しかもリンさんは中国人。



やはり火鍋の本場中国の人に


食べてもらえると嬉しい。



そして話は


厨房に来たリンさんの話に戻る。


 

「わたしの事、覚えてますか?」

 


俺は内心・・


「昨日も来たじゃねぇか?」

 

「なに言ってんだ?」

 


と思ったが

 

 

「え?いつも来てくれる

 

リンさんでしょ?」

 

「上のスナックで働いてる。」

 

と聞き返した。



するとその女性は言った。

 


「いつも来てるのは私の従姉妹よ!」

 

「わたしもリンです。」

 


俺は声に出して言った。

 


「えぇぇええぇぇ!!!」


 

今まで気分屋なんだなぁ・・

 

と思っていた

 


リンさんが二人いたのだ。



俺は・・

 

5年間ぐらい誤解してた。

 


似てるんだよね・・二人。

 

火鍋屋が作る火鍋です。
火鍋屋が作る火鍋です。