なんとかなると思う。

今から8年前の夜19時。

 

 

店の扉が開いた。


 

お客さんが来た。一人。

 


席に着いたお客さんは

 

 

メニューを見て


「回鍋定食!」と言った。

 

 


その当時の料理人劉さんが


フライパンを振って


四川料理を提供していた。

 

 


そのあと・・


お客さんが来ない。



俺はやる事もなく

 

店の裏扉から


換気扇がある

 

細い場所に行って


折りたたみ椅子を広げて座る。


 

「ふぅ・・」

 

 


ため息しか出ない。



ランチにはお客さんが


来るようになっていたが


600円のランチを


50食売っても

 

30000円だ。


 

 

25日営業で


75万にしかならない。



家賃は33万。

 


劉さんの給料25万

 

その時点で58万。

 


原価2割で切り詰めても


赤字が増えるばかりだった。



そんなときだ。


 

 

さすがに心の中では

 


どうすりゃいいんだ?

 

 


と思っていた。



夜空を見上げると


星がでてるんだが


それを見ると


益々気持ちが下がった。



なんとかしようにも


方法がわからなかった。



 

 

あれか8年たった。


 

 

 

俺と直子は


同じ場所で店を続けている。


 

 

そう・・

 

 

なんとかなったわけだ。


 

 

今となると

 

毎日どうやって


切り抜けたかわからないが


どうにか

 

店を続けてる。



なにが言いたいかっていうと


人生はなんとかなるって事だ。


 

 

あの時は先がない


なんて思っていても


10年も立つと


いい思い出になってる。


 

 

いま悩んでいる人も


なんとかなるよ。

 


なんとかね。