あの猫から学んだ事。

店の近所をテリトリーに

 

している猫がいる。

 

 

子供の頃に足を

 

怪我したのか右足がない。

 

 

足をビッコを引きながら店の前を通る。

 


一歩一歩必死に歩く姿に

 

色々な思いがめぐる。

 

 


昨日の夕方


片足の猫が現れた。

 

 

 

しばらくすると昔からいる

 

大きなオス猫が現れた。

 


じっとしている片足の猫。

 

 

 

 

大きな猫が片足の猫に気づいた。

 

 

 

 

小さく唸り声をあげながら

 

近づく大きな猫。

 

 

一歩一歩近づく。

 

毛を逆立てている。

 


片足の猫を見た。


視線をづらしていた。

 

 

 

下を向き戦う意思を見せなかった。

 

 


そりゃそうだ。

 

身体も一回り小さい。 

 

 

 

しかも歩く事が精一杯だ。

 

 

 

 

距離が縮まった。

 

 

 

二メートル、一メートル


下を見たりよそ見したり片足の猫。

 


俺は気が気ではなかった。

 

 

 

このデカイ猫に怒っていたが


猫には猫の世界があるので

 

じっと見ていた。

 

 


距離が30センチになった時・・

 

さすがに店から

 

飛び出して行こうと思った。

 

 


その時・・

 

 

 


今まで目線を

 

そらしていた片足の猫が


大きな猫に向けて


力強い目でにらみ返した。

 

 

今までの弱弱しい猫の目ではない。

 

 

 

力強い目だ。

 

 


時間にして数秒だった。

 

 

 

唸り声を上げていた

 

大きな猫の動きが止まり


静かに後づさりした。

 

 


そして消えた。

 


そこに残ったのは片足の猫だった。

 

 

なんか分からないけど泣けてきた。

 

 


多くのことを学んだ気がした。