メイツと言う名の猫。

南砂町で養老の瀧チェーン店をやっていた頃

 

一匹のアビシニアンの子猫を

 

弟から譲ってもらった。

 

名前はメイツ。

 

生後何ヶ月だったか?

三ヶ月ぐらいだったか?
 

3年ぐらい一緒に居た。

 

 

賢い猫で俺のやる事を真似していた。

 

扉をあけるのはお手の物。

 

ゴミ箱、冷蔵庫、すべて自分で開けてた。

 

終いには窓の鍵を開けようとしていた。

 

俺はロックを外す事が出来るが

 

メイツはそれだけは出来なかった(笑)

 

 

何より気に入っていたのは鳴かないことだった。

 

 

三年弱、一緒に居て鳴いたのを

 

聞いたのは三回ぐらいだったか・・。

 

子供の頃に2回。

 

後の一回は・・・忘れられない。

 

 

 

船橋に店を出す事になった。

 

 

 

その当時チャビママと

 

付き合いだしたばかりだったのだが

 

その当時のチャビママは

 

動物があまり好きではなかった。

 

猫もあまり好きでなかったように感じた。

 

俺は・・

 

色々考えた。

 

店と直子の事を考えて

 

メイツを手放す事を決めた。

 

 

 

辛かった。

 

 

 

引越しの荷物が散乱する部屋。

 

次の日にはもらってくれる人が決まっていて

 

メイツを手放さなくてはならなかった。

 

その日大人になって

 

メイツが初めて・・・

 

『ニャー・ニャーと』鳴いて

 

俺を呼んだ。

 

 

え?

 

 

と思ったら押入れの中に

 

入って出てこなくなった。

 

いつもならそんな事をしない。

 

真夜中に・・何故か・・布団の中に入ってきた。

 

顔を舐められた。

 

そして・・また・・『ニャーニャー』鳴いた。

 

 

そして次の日メイツは知り合いにもらわれた。

 

 

風の噂でなかなか懐かなかったらしい。

 

あれから・・10年。

 

今でも悪かったと思ってる。