2013年

8月

08日

【第67話】たまには思い出話でも

【第66話】たまには思い出話でも

 

幕張本郷のベンチで一時間以上座っていたが

 

重い腰をあげて

 

しんせん司法事務所の扉を叩いた。

 

面会予約していた事を告げた。

 

席に案内された。

 

落ち着かなかった。

 

お茶を出された。

 

もしかしたら・・店も終わりかもしれない・・

 

と言う事が不安にさせた。

 

暫らくするとメールで

 

やり取りしていた司法書士さんが来た。

 

すべての経緯を話した。

 

心にためていたものをすべて。

 

何回も繰り返したのは

 

「店をやめたくない」

 

「店をやめたらこの先何をしていいかわからない」

 

と言う事だった。

 

現実問題として個人のカードで

 

数社合わせて500万以上の借り入れがあった。

 

銀行で借りてれば5年払いで月に10万弱ぐらいの支払いだ。

 

以前なら・・たいした金額じゃなかった。

 

ちょっとした店の内装工事だいぐらいだ。

 

しかし・・その当時の俺は・・

 

そこがリミットぐらい追い詰められていた。

 

銀行、公庫、カード。家賃・・・

 

リニューアル直後の閑古鳥が鳴く店で

 

月に100万も行かない

 

売り上げでは物理的に無理だった。

 

 

すると司法書士さんが名刺をだし

 

「これからは私が窓口になります」

 

「この電話番号をカード会社に教えてください」

 

「催促はまずとまります。」

 

それを聞いて少し気が楽になった。

 

朝、昼、夕方の電話での請求や

 

携帯への電話はで集中できなかったからだ。

 

自己破産、債務整理など色々な方法があるのを

 

司法書士さんに教えてもらった。

 

お金は長い期間になるが返す事で話を進めてもらった。

 

借りたものは返したかった。

 

最後に

 

「税金の滞納はありますか?」

 

と聞かれた。

 

「あります」

 

と答えた。

 

「税金はカード会社より大変なので直ぐに交渉に行ってください」

 

と言われた。

 

一回目の話し合いは終わった。

 

心が軽くなったのがわかった。

 

そして・・店が続けられる・・と言う事が

 

俺の気持ちを強くさせた。

 

「店さえあれば・・なんとかなる。」

 

と本気で思いながら・・

 

今度は千葉の美浜区役所に向かった。