【第56話】たまには思い出話でも

「地域密着でやるならぐるなびは辞めるほうがいいわ」

 

と強い口調で言われてたじろいだ。

 

その当時はぐるなびからの集客は

 

ほとんどしてなかったとはいえ

 

12月の忘年会シーズンでのぐるなびの強さは

 

よく分かっていたので

 

この年末までは・・・なんて考えていた。

 

やはり店主としては予約が入るのが一番の精神安定剤だ。

 

2・3日考えていた。

 

すると・・また・・チャビママがぐるなびの話をしだした。

 

自分で一度決めるとかなりしつこいタイプなのがチャビママだ。

 

俺が折れるまで・・ずっと・・念仏のように営業前に言ってくる(笑)

 

そして・・ぐるなびを辞めることを決断した。

 

そして・・今までやっていた宴会コースを辞めた。

 

火鍋はその場で注文して好きなのを

 

食べたほうが美味しい・・という信念からだ。

 

宴会コースを辞めると厨房は

 

どんなオーダーが来るか分からず

 

かなり追われるのだが

 

俺が大変と言うことは

 

お客さんは喜んでいろいろ注文するだろうと思った。

 

それが正解だった。

 

初めの頃は火鍋を食べなれてない

 

お客さんたちは火鍋セットだの肉盛りだのを

 

注文していたのだが・・

 

単品で豚バラ・牡蠣・ホタテ・パクチーとか

 

好みで注文し始めた。

 

そうなると火鍋はなおさら美味しい。

 

それと同時に厨房はてんてこ舞いだが

 

お客さんが嬉しそうにに

 

ガンガンオーダーするのは

 

見ていて楽しかった。

 

ぐるなびを辞めたことをフェイスブックに書いた。

 

すると・・常連がまた増えた。

 

グルメサイトから金をかけて集客しないのは

 

かなり怖かったが

 

人から人への口コミに賭けた。

 

正解だった。

 

ただし・・ぐるなび関係者との人間関係はかなり最悪になった。

 

悪いと思ったが・・

 

「両手に荷物を持っていたら次の荷物はもてない・・」

 

と・・誰だかが言っていたのを思い出して自分を納得させた。

 

そして・・船橋に来て4年目にして初めて

 

個人経営の店、らーめんBAR963・魚料理 楽膳に入ってみた

 

人生が変わったのを感じた。

 

そこには・・サラリーマンが出来そうもない個性的な人達がたくさんいた。

 

そして久しぶりに俺もチャビママも腹の底のから笑った。