【第55話】たまには思い出話でも

店の流れを変えた一枚の写真。
店の流れを変えた一枚の写真。

気が付いたら火鍋専門店にして一年がたっていた。

 

初めは一ヶ月・・そのうち・・明日・・

 

いや・・あさって営業したら

 

休もうか?なんて話していた。

 

しかし・・月末になると金が回らなくなるので

 

日銭がほしいと言うことで

 

空けないといけない状態になっていた。

 

そして気づいたら店を一年間休まずに空けていた。

 

その間に船橋の有名社長である

 

赤沼和哉さんという方がお店を宣伝してくれ始めた。

 

ある一枚の集合写真を撮った。

 

なにげなく・・それが一気に流れを変えた。

 

初めは冗談半分でお店に来てくれてた

 

赤沼さんの友人たちを撮っていたら

 

それが面白いと言うことになって次から次へ

 

撮ってほしいと言う人が増え始めた。

 

それと同時にチャママがお店に来てくれた

 

お客さんをオモシロ可笑しく書き始めた。

 

スポットを当てられた人物は

 

まるで映画の主人公のようにブログの中で輝き始めた。

 

俺は・・チャビママが天才だと思った。

 

 

お店が来てくれたお客さんのことを書いたり・・

 

ましてや・・いじったりするのは

 

一種のタブーのような感じが飲食業界にはあったが

 

その当時は・・・特に注目された店ではなかったのでガンガン書いた。

 

批判的なことも言われたが・・気にせずに書いた。

 

来てくれたお客さんが喜べばいいと・・

 

ブログで店の宣伝もあまりしなくなった。

 

そしたら・・・ガンガン常連さんが増え始めた。

 

 

二人でいつも話した。

 

「俺たちはあまりお酒が強くない・・23杯飲めば酔ってしまうからな。」

 

「たまには常連さんと飲みたいけど・・・」

 

「逆に気を使われてしまうわね」

 

「わたしは・・ブログでお客さんを喜ばせるわ」

 

とチャビママ熱く語った。

 

店の宣伝をしなくなったチャビママブログは

 

ありえないくらいアクセスが伸び始めた。

 

そして・・チャビママがこう言った。

 

「船橋で地元密着でやるなら・・」

 

「ぐるなびはやめた方がいいわ」

 

その目には強い意志があった。

 

俺は・・・まじかよ・・と・・苦笑いした・・。