【第53話】たまには思い出話でも

年が明けて1月は飲み放題の

 

宴会コースをやってたのもあり

 

一週間に3回ぐらいは忙しいときがあった。

 

ある日厨房で一人・・あることを思い出していた。

 

四川料理の店を開店した当時に言われた言葉だ・・・

 

レセプションが終わり

 

知り合いの知り合いの

 

お客さんが酔っ払いながらこう言った。

 

『わたしがね・・たまに行く韓国料理屋があるんだけどさ』

 

『そこがね・・すんごく辛いんですよ。』

 

『食べたときは辛くて・・』

 

『二度と行きたくないと思うんですけどね・・』

 

『しばらくすると・・なぜか・・食べたくなるんですよ・・・』

 

と能書きをたれていた。

 

その時は四川料理屋を開店したばかりだったので

 

『なんだ・・このオッサン・・能書きたれやがって・・』

 

なんて腹の中でおもっていたんだが

 

どうもそれが引っかかっていた。

 

確かにそれが時間がたつと正しい気がしてきた。

 

 

このままやっていても

 

先は長くなさそうなんで

 

10人中9人が辛くて

 

2度と来なくてもいいから

 

最後の一人をもう一度来させる火鍋を

 

作るのもいいじゃないの?

 

火鍋は辛い食べ物なんだから辛くていいだろ!

 

それで潰れたら潰れたでやるだけやってみるか。

 

と思いながら火鍋を作り始めた。

 

すると・・・少しづつ常連がつき始めた。

 

不思議な事に。

 

それと同時に俺は開き直って

 

今までの自分を偽って良い人ぶるのをやめた。

 

楽しいときは楽しい。

 

嬉しい時は・・嬉しい。

 

腹の立つときは・・・我慢する・・・事が出来ないので怒る(笑)

 

知らないものは知らない・・と言う。

 

感謝したら本気でその人に

 

ありがとうございます!!と言う。

 

と素直に生きる事にした。

 

 

そしたら・・なぜか・・俺のキャラクターが

 

世の中に受け入れ始めた。

 

トラブルはしょっちゅうあったが・・。

 

それまでは名刺に

 

代表取締役 宮間利男

 

と書いてあったのを

 

火鍋野郎 宮間 利男

 

と書き換えた。

 

完全に開き直った俺が・・・いた(笑)