【第39話】たまには思い出話でも

俺は南砂にある店の前まで

 

ランチの段取りをしようといつものように来た。

 

しばらく考えて

 

店に背を向けて南砂駅に向かった。

 

そして・・門前仲町までの切符を買った。

 

駅をでるとSUBWAYに入った。

 

そこでサンドイッチとアイスコーヒーを頼んだ。

 

特に何をするでもなくボーっとしていた。

 

普段ならランチが始まる時間だったが・・。

 

色々な事が頭の中を駆け巡った。

 

もうやりたくない・・。店に行きたくない。

 

社長なんてやってられっか。そんな事だけを考えていた。

 

ランチの営業が終わり弟から携帯に電話があった。

 

「どうしたの?今日は?」

 

そこで俺は答えた。

 

「色々あるがもう辞めたい。」

 

ありえない事に社長が出社拒否をした。

 

そう・・・俺は毎月の資金繰りや従業員を弟に丸投げした。

 

やる気のない社長は飲食店にはいらない。

 

それが俺の出した決断だった。

 

あとになるとそれは正解だったようだ。

 

俺がいなくなって弟はバリバリ仕事をしだし

 

いろいろ合ったが今の嫁を見つけ

 

死ぬ気で働き、沢山のお客さんが来るのに

 

人件費が掛かり過ぎて

 

毎月赤字な経営状態を改善した。

 

飲食店でオーナーがバリバリ調理しないで人に任せていたら

 

駄目だと言う事がよくわかった。

 

その時は判ったはずなのに

 

俺は船橋で四川料理の店を出すときに

 

同じ失敗を2回もする事になる。

 

その当時俺は前にも書いたが次にやりたいことがあった。

 

コーヒーショップ経営だ。

 

そこで、あちこちのコーヒーショップのアルバイトを募集をみた。

 

スターバックス、ドトールコーヒー、タリーズコーヒーなど・・。

 

40歳手前のオッサンとなると年齢制限に引っかかったりして

 

簡単に決まらなかったが

 

タリーズコーヒーが面接してくれる事になった。

 

場所は東京の浜松町。

 

オフィスがたくさんあり緊張した。

 

面接が始まった。

 

用紙に色々書き込み、提出した。

 

店長はなんで40歳手前のオッサンが

 

面接に来たのか不思議がっていたが

 

俺は当たり障りのない事を言って面接を終了した。

 

感触は・・・悪かった。

 

「採用のときは電話します。」と言われたからだ。

 

俺が自分のチェーン店のとき

 

アルバイトを断るときには

 

同じように言っていた。

 

次の日携帯の電話がなった。

 

「採用になりましたので来てもらえますか?」

 

俺は即答で

 

「おねがいします。」

 

と言った。

 

次の日10代や20代前半のアルバイトたちの中で

 

40歳手前のオッサンが必死こいて

 

仕事の内容を教えてもらっていた。