2013年

5月

14日

【第38話】たまには思い出話でも

バンクーバーでの滞在時間も2ヶ月弱が過ぎ

 

日本に帰る時間が近づいていた。

 

その頃になると現地の英語も生活になれたせいか

 

聞き取れるようになっていた。

 

もう・・かえりたくないな・・。

 

そん気分だった。

 

しかしこれでも経営者の端くれだった

 

俺はみんなに給料を払わないといけないので

 

日本に帰る事にした。

 

帰りの飛行機もエアーカナダだったと思うが

 

機内食でスチュワーデスさんに

 

今回も普通に英語で

 

「二種類のお弁当がありますがどちらにしますか?」

 

と言われた。

 

日本人なんだが・・・と思ったが。素直に英語で答えた(笑)

 

行くときはガチガチに緊張してダブルのスーツに

 

革靴という結婚式の新郎のような格好で

 

飛行機に乗り込んだ俺だったが

 

帰りはジーパンにトレーナー、スニーカー

 

という普通の格好になっていた。

 

バンクーバーの滞在で自分自身の中に変化があった。

 

世界中には色々な人がいて

 

色んな考えがあるし、俺は大したことがない。

 

バンクーバーに行ったら何も出来ず、言葉も通じず

 

人に教えてもらわなくては

 

何も出来なかった。

 

いろんな場所で人の優しさや親切のお陰で

 

無事に過ごせた事にとても感謝した。

 

 

帰ってきた俺は英会話学校を経営したくなった。

 

色々調べてシェーンイングリッシュスクールの

 

フランチャイズ説明会に行った。

 

500万ぐらい出来ると言う話を聞いた。

 

しかし

 

「正直ビジネスとしては厳しいですよ・・。」

 

見たいな事を言われた。

 

俺と友人は自分達でやったらいいんじゃないか?

 

見たいな話をしたが結論が出なかった。

 

しばらくすると友人が

 

「国に帰るので一緒にこないか?」

 

「向こうでビジネスをやらないか?」

 

「トシなら大丈夫だ」

 

と言われ正直迷った・・。

 

迷ったなんてもんじゃなかった。

 

「少し考えさせてくれ・・。」と答えた。

 

友人は

 

「空港には見送りに来ないでくれ・・・」

 

「Довиждане・・」

 

と言った。

 

俺は・・・外国に住むことを決断できなかった。

 

心にポッカリ穴が開いた俺は

 

突然弟に相談なしで楽願亭に行くのをやめた。

 

職場放棄だ。と言うより経営者放棄だった。