2013年

5月

10日

【第37話】たまには思い出話でも

【第36話】たまには思い出話でも

 

事の始まりこんな感じだった・・・。

 

その日は学校が休みで

 

ダウンタウンに遊びに行こうと

 

エリックを誘おうとしたら

 

難しい顔をしてスカイプでブラジルにいる 奥さんと

 

話していたので一人で出かけた。

 

前日にパブでクラスの女の子と飲んでいて

 

連絡しなかった事のいい訳をしてたようだった。

 

ポルトガル語でわからなかったが

 

「トシと一緒だった」と言ってる気がした。

 

俺は一緒じゃなかったけどね(笑)

 

ダウンタウンまではモノレールとバスなのでいつも通りついた

 

なぜかウクライナ料理を食べたくなり地図を見ながら探し始めた。

 

そして・・・案の定・・道に・・迷った・・・・。

 

どこにいるのかわからなくなりウロウロしていた。

 

すると・・向こうから2人組みの外国人が話しながら歩いてきた。

 

目を凝らしてみるとクラスメイトのブラジル人2人だった。

 

俺は声をかけて。

 

「道に迷ったみたいだ。ウクライナ料理の店に行きたいんだがわかる?」

 

と聞いたらリカルドが

 

「実は俺たちも・・迷った」

 

と返事した。

 

そこで三人で地図を見ながら、あーでもない・・こーでもない・・

 

と言いながら帰ることにした。

 

すると・・なんだか怪しげな通りに出た。

 

そのとき俺は嫌な雰囲気を感じた。

 

「この先は行かないほうがいいな」

 

と二人に言った。

 

しかし・・陽気なブラジル人2人は

 

「大丈夫だ。」と言いながら

 

ドンドン歩いて行き始めた。

 

すると・・・道端に人が座り込んでいる。

 

一人じゃない。道・・道に・・

 

そこで思い出した。

 

クラスメイトのスイス人のサムが

 

「あの通りは行かないほうがいい。」

 

と真顔で言ってた事を・・・・。

 

俺はもういちど

 

「戻ったほうがいい。」

 

と今度は強い口調で言った。

 

暫らくすると地べたに座っていた男達が立ち上がった。

 

ゆっくりと・・そうスローモーションでもみるように。

 

一人・・二人・・三人・・四人・・・と

 

ゆっくり近づいてきた。

 

俺は

 

「逃げようぜ!!」

 

と言った。

 

すると陽気で少しいい加減なリカルドが

 

彼らに向かってこう言った。

 

「How are you?」

 

俺は思った。

 

そんな事・・言ってる場合じゃないだろ・・・。

 

彼らが映画ゾンビのような感じで手を前につきだして

 

金、だか他の何かをくれと言葉にならない声で言っていた。

 

さすがにリカルドともう一人のブラジリアンの

 

手を引っ張りその場から

 

逃げた。

 

今までの人生で最高速度のダッシュだった(笑)

 

あとで色々クラスメートに聞いたら

 

バンクーバーは合法ではないのだが

 

マリファナを吸えるのだそうだ。

 

オランダみたいな感じ?

 

そう・・あの通りはそんなのが

 

ゴロゴロいる危険な通りだった。

 

さすがにゾンビみたいのに

 

囲まれたときは・・・ヤバイ・・と思った。

 

結局ウクライナ料理には辿り着けなかった

 

俺たちは怪しげな日本食のすし屋で

 

カルフォルニアロール?という

 

マヨネーズタップリの寿司を食べて帰った。

 

二人はご機嫌だったが・・

 

俺は・・これは寿司じゃねぇな・・と思った(笑)