【第18話】たまには思い出話でも

飲食業の世界に入って15年経っていた。

 

一時は居酒屋チェーン店、四川料理2店舗、インターネット英会話教室と

 

やっていた時期もあったが最終的には

 

四川火鍋専門店だけをやることに決めた。

 

それまでに作った借金は銀行が2500万、個人カードで500万あった。

 

それプラス税金の滞納だった。

 

3000万ぐらいなら4店舗やっていれば当たり前の金額だが

 

15坪弱の席数も20席弱の店舗では、かなり返済は厳しい。

 

ましてはリニューアル直後はお客さんは居なかった。。。

 

やばい。。金が回らない。。。でも店はあきらめられない。

 

店を続ければ何とかなる。。。そういう思いが俺を支えていた。

 

 

まずは銀行と交渉した。こうなるとなりふり構っていられない。

 

その当時はセーフティーネットという

 

国が 進める制度があったので

 

「それを使えますか??もう支払いができません」

 

と単刀直入に言った。

 

 

震災直後という事もありすんなりリスケジュールに応じてくれた。

 

それほど書類が要らなかった。

 

次は個人での借り入れだった。

 

カードの現金枠を限度まで使っていた。

 

なぜなら。。税金が払えなかったからだ。

 

消費税・法人税・個人の税金・払えないとカードで

 

一括現金を下ろしてそれに当てる。

 

一ヶ月ぐらいなら10万。20万借り手も利息は僅かだった。

 

そんなことを繰り返していたのだが・・・そんなときにかぎって

 

エアコンが壊れたり、冷蔵庫がこわれたり・・して

 

返す予定の日に返せなくなったり・・・支払いが滞っていった。

 

気が付いたら楽天からセゾンから500万ぐらいあった。

 

サラ金だけは手を出さなかった。そこはまだ冷静だった。

 

 

これを正直に税理士さんに話した。

 

「それだったら、個人は個人で債務整理できるから

 

知り合い司法書士の所に行ってみろ」

 

と言われた。

 

行く前の日は。。なんだか。。負け組みのような気がして寝れなかった。

 

 

しかし。。店は続けたかったので、司法書士さんの扉を叩いた。

 

快く相談に乗ってくれた。

 

「これからわたしが交渉窓口になります。」

 

「名刺をお渡しします。」

 

「カード会社から電話があったらこの番号を教えてください。」

 

と言われた。

 

これには救われた。

 

カード会社からの営業中の電話で借金の催促には

 

さすがの俺も頭を痛めていたからだ。

 

個人のほうも司法書士さんのお陰で支払いの目処がついた。

 

次は税金だった。まずは千葉税務署に行った。

 

消費税が滞っていたからだ。

 

これが滞っているとリスケジュールも

 

進まなくなることがあるので重要だった。

 

色々言われたが店を続けたい一心で

 

頭を下げて分割にしてもらった。

 

次は個人の税金も滞納分があったので

 

美浜区役所で頭を下げ続けて

 

分割にしてもらった。

 

そして・・次は健康保険だった。

 

これも滞納していたので頭を下げて分割にしてもらった。

 

健康保険は助かった。

 

身体はいたって健康なのだが・・・

 

甘いものが好きで歯が痛いので歯医者に行ける(笑) 

 

 

それらを全て整理して営業に望んだ。

 

お客さんが付くようになって、返済計画どうりに行くようになった。

 

ただし俺個人としては銀行にしろ、カード会社にしろ、税金にしろ

 

約束を破ったので申し訳ないと思い

 

店は無休にすることにした。

 

そんな生活が二年間続いた。

 

まだまだ支払いが残っているが

 

俺の火鍋を美味しいと言ってくれる

 

お客さんがたくさん来るようになった。

 

あきらめなくてよかった。ほんとにそう思っている。

 

四川火鍋専門店 みやま になるまで

 

たくさんの失敗をしたが、それでよかったと思う。

 

 

そしていつも支えてくれて

 

「あなたの火鍋は美味しい」

 

といつも言ってくれるチャビママには

 

心からありがとう!と言いたい。

 

 

今日も火鍋を作る。