【第14話】たまには思い出話でも

赤沼一哉さん土屋英幸さん

 

そしてモヒカン狩りにサングラス姿の吉橋伸幸さんの

 

飲み会が始まった。

 

初めはお互いに緊張していたようだが打ち解け始めた。

 

そこで俺はあることに気づいた。

 

後で聞くとチャビママも同じだったらしい。

 

吉橋さんが話す。

 

笑い声が広がる。そして吉橋さんも笑う。

 

わっはっはっは!!と腹のそこから笑っているかのように。。。

 

俺はとても引き込まれた。

 

何故かって??

 

俺はガキの頃は馬鹿笑いした。

 

20代も馬鹿笑いした。

 

30代に入るとたまにお笑い番組を見て馬鹿笑いした。

 

しかし。。。

 

40代自分で店を経営したり潰したりしているうちに

 

腹のそこから笑う事を忘れていた。

 

愛想笑いを覚えた。

 

しかし吉橋さんは笑っていた。

 

俺がチャビママに尋ねた。

 

「なんであんなに三人は楽しいそうなんだ?」

 

「何を話してんだ?」

 

チャビママはこう応えた。

 

「液晶だかパソコンの画面を自作するだかで大笑いしてるわ」

 

「あのモヒカン狩りの怖そうな人。。。」

 

「たぶん愛想笑いはないんだわ。。。」

 

「大爆笑か、笑わないかどっちかよ。」

 

「楽しい人だわ♪」

 

同じ気持ちだった。

 

三人は2件目に行ったようだった。

 

しばらくして吉橋さんが再来店した。

 

スーツ姿のこれまた強面の男を連れて。。。

 

後に、この男性がトヨタ自動車で最年少セールス記録を

 

打ち立てた小川浩史さんと知る。

 

楽しそうに話し。。その時も笑っていた。

 

何回か来店するようになった。

 

いろいろ人に聞くと吉橋さんがどういう仕事かわかってきた。

 

衝撃的なお寺のCM本光寺を作ったりしていた。

 

ますます興味を持った。

 

映像関係の仕事やボディピアスの社長だった。

 

今まで俺は社長と言うと松下幸之助さんのような

 

聖人君子みたいな人ではなければいけないと

 

勝手に思っていた。

 

自分自身でもそういう風にしなければいけないと。。。

 

でも。。そんなこと自分自身でできないとわかっていた。

 

たとえば。。

 

自分自身を名乗るとき「俺。。」と言う言葉すら

 

言ってはいけないと思っていた。

 

それが吉橋さんと会って・・・180度変わった。

 

ありのままの自分でいいんだと。

 

飾らなくていいんだと。。。。

 

自分を出していいんだと。。。

 

楽になった。

 

後日。。

 

吉橋さんと楽膳で話をさせてもらったときに

 

チャビママと笑った。

 

腹のそこから笑った。

 

自然体でいいんですよ。

 

と教えてくれた吉橋さんはとても尊敬する人になった。