【第13話】たまには思い出話でも

7・8・9月と自信喪失の時期がすぎ。

 

四川火鍋専門店にリニューアルして最初の年末。

 

鍋のシーズンの到来だった。

 


その当時は


まだぐるなびをやっていたので

 

飲み放題込みの3500円のコースで

 

10月から12月に望んだ。 

 

船橋の状況はわかっていたので


集客には困らなかった。

 


しかし。。。


料理人としては失望していた。

 


宴会終了後に残される飲みかけのグラス。。。

 


鍋の中に無理やりぶち込んで


食べられなくなった中華麺。。

 


チャビママが洗いものを下げてくるたびに

 


俺はこのままでいいのか?。。。

 

という思いを募らせていた。

 


そんな時だ。

 


二名の予約があった。

 


その当時ぐるなびを


辞めようと思っていたので

 


地域コミュニティーサイトと


契約を始めていた。

 



初めはホームページが


なくなってしまうので。。。

 

ぐらいの軽い気持ちだった。

 


その担当者が高橋さんだった。


二人で来るという。

 

 

俺は高橋さんが


連れてくる男性に興味があった。

 


社長と来るという。

 


どんな人だろう?? 

 


記憶が定かでないのだが


7時ごろだろうか

 



店の扉が開いた。

 


ニコニコと眼鏡を


かけた高橋さんが入ってきた。

 



そして。。。


その後に堂々とした体躯で


髭をたくわえた

 

風俗店のオーナーのような感じの


強面の男性が入ってきた。

 


まさか??



この人じゃないだろうな?

 


そう。。

 

それが【みやま】を大きく


変える人との最初の出会いだった。

 



名前は赤沼和哉さんといった。

 


チャビママが厨房に


来て小声でこう言った。

 

「今。。来た人はとなりの


風俗店の社長さん?」

 


俺は応えた。

 

「いや。。インターネットの


会社の社長らしい」

 



その人は見た目と裏腹に


とても礼儀正しい人だった。

 

 

なんとなく気になったが


軽い挨拶をしてその日を終わった。

 

 

「またきます!」


と言っていた。

 


俺とチャビママは。。

 


よくある社交辞令だと


思って気にしなかった。

 



するとその男性は


一週間後だと思ったが来店した。

 



その後も。。。何度も来た。

 


俺はとても気になりだした。

 

何がと言うとその男性の行動がだ。

 


いつも2、3人で来るのだが

 

お互いがお互いを


良く知らなかったりする人同士を

 

連れてきて紹介していた。

 


なんだ?? 


また観察をした。

 



名刺交換もしていた。

 


何回かみているうちに

 


この男性は人と人を


紹介して嬉しそうにしていた。

 



紹介された同士も意気投合して

 

二件目に行ったりしているようだった。

 


その時。。


俺のなかに衝撃が走った!

 


そして俺は考え方を変えた。

 

人と向き合おう。 

 

お客さんと向き合おう。

 

船橋と向き合おう。 

 

近所のお店と向き合おう。

 


そしてインターネットの集客よりも

 

コツコツお客さんと


向き合うことを始めた。

 

すぐに大きく変わることは無かったが

 

少しずつ常連さんが付きはじめた。

 


チャビママと俺は常連さんが


笑顔で帰っていくのが


嬉しくなっていった。

 



常連さんやお客さんを


好きになればなるほど

 

店は活気が溢れるようになった。

 


そんなことがあったりして


リニューアル一年が


過ぎようとしていた。

 


ある時、赤沼和哉さんが3人で予約した。

 


一人は土屋さんと言う名前で面識があった。

 

もう一人は知らない方だったが

 

とても印象に残る人だった。

 


サングラスにモヒカン刈りの


ヘアースタイルで髭をたくわえた強面。

 


俺が人生を変えた人の名前を


挙げるとしたら

 

一人は赤沼和哉さん。

 


もう一人は吉橋伸幸さん。

 

の二人を上げるだろう。

 


次回は吉橋さんについて


書こうと思う。